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進路指導の課題と実践
(14/30) 7・専門学校進学の心構えの指導

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ボタン07 専門学校進学の心構えの指導

 専門学校は職業と直結した教育機関であるだけに、進学にあたっては、将来の職業生活を自分の生き方と結びつけて真剣に考えておくこと、すなわち、将来どのような職業に就き、生きがいのある生活を実現していくのか、そのためには専門学校で何を学ぶのか、という進学目的をはっきりさせておくことが大切であることを説いておく必要があります。

(1) 進学目的の確認

 専門学校は社会に出て直接役に立つさまざまな資格・検定の取得や、専門的知識、技能・技術の習得を目的とした職業教育を行うところに特色があります。したがって、学校(および学科)の選択がそのまま将来の職業決定につながるわけですから、将来どんな職業に就きたいのか、また、卒業後に予測される産業界の現状や将来、職種の内容などについて理解しているのかどうかを確認することが大切です。そして、そのために専門学校で何を学ぶのか、すなわち、身につけたい専門的知識や技能・技術、取得したい資格は何なのか、進学目的を確認する必要があります。

 評価の高い専門学校では一般に、授業時間数が多く、また出欠指導が厳しかったり、職業人としてのマナーを厳しくしつけたり、課題や作品の提出が多いなど、ハードな授業がくまれています。進学目的や入学動機があいまいなまま進学すると、中途で挫折を余儀なくされるケースが少なくないだけに、目的意識をしっかり持たせて進学させる必要があります。

(2) 中途退学者数とその理由

 専門学校における中途退学の問題がよく取り上げられますので、その状況をみておきたいと思います。

 文部省(現・文部科学省)の『平成9年度専修学校に関する実態調査』によれば、1996年度中の専門課程の中退者数は、約4万4000人(7.1%)で、このうち約4分の3は入学後1年以内に退学しています。中退者数は、学校によっても、学科によっても異なりますが、中退の理由としては、教育内容が自分に合わない、興味・関心が変わってしまった、結婚した、家庭の経済的事情で、などの理由が多く、近年のリストラや倒産などによる家庭の経済的理由によるものを除けば、学生自身に起因するものが多いのが実情です。

 専門学校側の問題としては、授業内容や教育施設・設備が不十分だったり、カウンセリングを含め学生に対するフォローが不十分な態勢の学校があることも事実です。また、事情をよく把握しないまま問題の多い学校に進学させたり、進路適性や進学目的をきちんと考えさせないまま進学させた高校側の進路指導の不十分さにも、中退者を生む一因があることを直視する必要があります。


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