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進路指導の課題と実践
(25/30) 13・生徒への個別指導

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ボタン13 生徒への個別指導

 専門学校進学を希望する生徒の中には、進路意識の曖昧な生徒や職業理解の不十分な生徒、学校選択にまよっている生徒など、さまざまな悩みや問題点を抱えている生徒が少なくないのが実情です。それだけに、全体指導だけでなく、個別に進路相談を行い、きめ細かな指導・援助を行う必要があります。

(1) 進路相談での留意点

 専門学校は職業と密接な関連があるので、将来どんな職業に就きたいのか、そのために専門学校で何を学ぶのか、まず進学目的をはっきり確認させることが大切です。事前に志望動機・理由を書かせて、それを手がかりにして、面談をするようにします。

 まず専門学校へ進学する志望動機・理由は何なのかを確認します。「大学は無理だし、就職もしたくない」とか、たんに「手に職をつけたいから」といった理由で専門学校を希望する生徒の場合には、じっくり話し合い、具体的に理由を問いただして、専門学校に進学する自分の気持ちを再確認させるとよいでしょう。

 次に、自分の希望する職業がまだはっきりしていない生徒については、自分が興味・関心をもっている職業は何なのかを考えさせたり、進路適性検査の結果を参考にさせたり、家族の意見を参考にしたりして、もう一度よく考えてくるように助言します。将来の職業が決まっている生徒には、その職業の内容やどんな能力が必要なのかを問いただし、曖昧な回答の生徒には、職業紹介の本などで調べてくるように助言します。

 職業理解が一応できている生徒については、希望する職業に就くために最もふさわしい学校はどこなのかを考えさせます。生徒が自分で調べた学校名を列記させ、その学校がよいと思った理由もあげさせます。生徒の希望や適性、学習成績などを考慮しながら、いくつか学校を紹介し、生徒の希望する学校と照らし合わせ、学校をしぼったうえで、入学案内書を集めさせ、保護者とも相談しながら、各学校の内容を比較検討しておくように指導します。

 また、入試の準備も早めにすすめさせる必要があり、募集要項や「受験報告書」に目を通させ、学科試験の教科目とその内容、面接試験の形態や時間・質問項目、作文試験のテーマ・字数・時間などを調べておくように指導します。

 そして、志望校を3校程度にしぼらせた段階で、必ず学校見学や体験入学に行くように助言します。

 なお、生徒と保護者との間で意見が異なっている場合には、三者面談を通して、解決をはかる必要があります。たとえば、親が大学進学を望み、専門学校進学に反対しているような場合、親に専門学校に対する偏見はないか、生徒の適性や能力、学力などをどう判断しているのか、生徒は安易な気持ちで専門学校進学を考えていないか、など保護者・生徒の意見をよく聞き、どの方向が生徒にとって望ましいかを考えさせることが大切です。


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