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進路指導の課題と実践
(26/30) 13・生徒への個別指導

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(2) 学校見学の手順と留意点

 生徒に学校を選択させるには、いくつかの学校を見学させ、実際に自分の目で学校の内容を比較検討させることが大切です。

 高校によっては夏休みに学校見学をさせてるところもありますが、ふだんの学校の状態や雰囲気を知ることができないので、学校見学としての意義は半減します。できれば平日に公欠扱いで行うのがよいのですが、公欠を認めていない高校では、学校行事等の代休日などを活用して行くように指導します。

 見学に行く学校については、事前に相談にのり、紹介状を書き、学校見学報告書をもたせ、生徒には2、3日前までに各学校に電話で連絡を取り、学校見学を申し出ておくように指導します。できれば保護者と一緒に行くことを勧めるのもよいと思います。

 学校見学は、学校案内書に記載されている内容の確認と、案内書では不確かな点の解決が目的になります。生徒には、事前に質問項目を考えておくとともに、次のような点を自分自身の目で確かめるように、注意を与えておきます。

 @校舎、普通教室、実験・実習室や実習機器などが、案内書によるイメージと比較して、大差がないか確認する。

 A募集人員の人数に比べて教室の数が少なかったり、校舎全体のスペースが手狭だったりしていないか確認する。

 B学生が生き生きと学習し、教員も熱心に教えているか、授業の様子をよく観察する。

 C学校の雰囲気が自分に合うかどうかも判断する。

 D通学経路や時間なども確認する。

 また、学生の在籍人数と教員数(専任・非常勤別)、資格・検定の合格状況、一週間の時間割表、前年度の卒業生就職先一覧などは、入学案内書には記載されていない場合が多いので、質問したり、資料をもらったりするように指導します。

 学校見学は、チェック・ポイントをしっかり定めて行わないと、たんなる学校めぐりに終わりかねないことを注意し、最終的な出願校を決める心構えで見学するように指導する必要があります。

 学校見学に行ったあとには必ず、学校見学報告書を提出させ、その際、不明な点などがあれば専門学校に問い合わせるようにします。

(3) 出願校の決定

 出願校を決める面談にあたっては、学校見学の結果を聞いたり、保護者の意見はどうかなどを確認したうえで、必要な助言をおこない、出願校を決めつけることはしないように留意し、最終決定は生徒自身が行うように配慮します。また、生徒が自分の進路決定に自信を持ち、目的に向かって努力するように励ましながら指導・援助をしていく配慮が大切だと思います。


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