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(28/30) 15・情報・資料の収集と整理
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情報・資料の収集と整理
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さまざまな情報企業から無料で送られてくる進学情報誌が多く、放置しておくと進路指導室が情報誌で占領されてしまう場合もあります。そこには一見、「情報過多」と思わせるような状況がありますが、現実には、指導に必要な信頼できる情報や資料が少なく、個々の専門学校の内容が把握できていないために指導が難しいという悩みを抱えている教師が少なくありません。専門学校は「玉姓混淆」といわれるように学校格差が大きい実態があります。したがって、教師自身の手で、積極的に情報・資料を収集し、各学校の実態の把握に努めるとともに、その情報を生徒に提供していくことが求められています。
(1) 学校説明会への参加、学校訪問
最近は減ってきていますが、専門学校が主催する教師対象の学校説明会や見学会があればできるだけ参加し、また機会をつくって学校訪問をするようにします。この説明会への参加や学校訪問は、卒業生が進学していたり、生徒の希望度の高い学校を重点に行うとよいと思います。そこで、教育方針や教育施設・設備の特色、カリキュラム、資格・検定の取得状況、中退者の実態、就職指導の方法や進路状況などについて、説明を受けたり質問をしたりするとともに、直接授業を見学して、学校案内書や進学情報誌では得られない情報を得てくることが大切です。とくに授業見学は、1クラスの学生数や教員数はどうか、学生は設備や教育機器をどう活用しているか、など授業の実態を把握できるので、できるだけ見せてもらうようにします。また、在校生や教職員と懇談することにより、在学生からは学生の生の声を聞くことができ、教職員からは在校生の状況や、関連業界の現状、専門学校をめぐる最近の動向などを具体的に聞くことが出来ます。とくに在校生の声は重要な情報源として活用することが出来ます。
(2) 専門学校研究会への参加
教師を対象とした専門学校研究会は、各地区の進路指導協議会をはじめ、いろいろな組織や業者が開催していますので、機会があれば参加するとよいでしょう。こうした研究会では、高校側が抱えている指導上の問題点が具体的に話し合われたり、専門学校側との質疑応答や意見交換が行われたりしており、参考になることが多いと思います。都高進では同一分野の専門学校を5〜6校招いて比較検討をする研究会や専門学校への進路指導のあり方を協議する研究会などを行っています。
(3) 「専門学校概要」の請求と整理
「専門学校概要」は、学則や学校案内書・募集要項の内容が要約して記載されているもので、標準様式として統一されていますので、学校どうしを一定の項目で比較検討するのに役立ちます。東京や千葉をはじめ一部の都道府県では専修学校各種学校協会が県下の専門学校の分をまとめて冊子にして高校に配布していますので、進路指導室や各教室に置いて閲覧できるようにしておきます。
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