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学校基本調査
《学校基本調査の概要》

新規高卒者の大学等進学率は56.8%で過去最高
専門学校は0.6ポイントダウンして16.2%



 文部科学省は12月20日、令和5年度学校基本調査の確定値を公表した。8月に発表した速報は調査項目を学校数、在籍者数等に限定しており、あらためて新規高卒者の大学等の進学率などが発表された。

 この調査は、学校教育行政に必要な全国の学校数や学生・生徒数、卒業後の進路など基本的事項を把握する目的で、文部科学省(文部省)が昭和23年度より毎年実施している。

 調査によると、令和5年に大学や専門学校など高等教育機関への浪人生を含む進学率は、0.2ポイントアップして84.0%だった。大学(学部)進学率は前年度より1.1ポイント上昇して57.7%(過去最高)、専門学校進学率は0.4ポイントダウンの21.9%、短大進学率は0.3ポイントダウンの3.4%だった。

 また、大学(学部)の学生数は前年度より559人増えて263万2775人となった。学部在学生のうち女子の占める割合は45.7%の120万4306人で過去最高を更新した。短大(本科)の学生数は8214人減少して8万3585人、31年連続の減少となった。

 大学(学部)卒業者は59万162人。就職者は44万8073人で、就職率は前年度より1.4ポイント上昇し、75.9%だった。進学も就職もしていない人の割合は8.2%に当たる4万8642人で、前年度より1.2ポイントダウンした。

 高校卒業者は前年度より2万8221人減少して96万2009人となった。このうち大学(学部)へ進学した者は54万6498人で、進学率は前年度より1.6ポイント上昇して56.8%となり、過去最高を記録した。短大(本科)進学率は3.4%の3万2946人となり、平成6年度の13.8%をピークに減り続けている。就職者は9437人減の13万6509人。就職率は0.5ポイントダウンの14.2%だった。

 一方、専門学校への新規高卒者の進学率は16.2%で15万5916人。進学率は前年度より0.6ポイントダウンした。

 専門学校の在籍者は前年度より2万6180人減の55万5342人、2年連続減少した。このうち女子の在籍者は32万2648人で全体の53.1%を占めている。

 専門課程入学者のうち、1万2608人が大学等の卒業者。大学1万674人(男子4524人、女子6150人)、短期大学1821人(男子351人、女子1470人)、高等専門学校(男子113人、女子59人)となっている。

 教員数(本務者)は前年度より676人減少し、3万9306人。専門課程は559人減少、3万5893人、高等課程は80人減少して2395人、一般課程は37人減って1018人だった。

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