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東日本大震災情報
被災漁協の早期復興支援
宮古の3漁協に6艘の漁船寄贈

=学校法人片柳学園=

 大津波で漁船が流失し、漁に出られないで途方に暮れている漁師を支援したい―。日本工学院専門学校、東京工科大学など4校を設置する学校法人片柳学園(片柳鴻理事長)は宮古、重茂(おもえ)、田老町の3漁協に2艘ずつ計6艘の漁船を寄贈することになり、まずその第1弾として千葉茂副理事長ら一行が7月24日、宮古市役所で山本正徳市長、宮古漁業協同組合の大井誠治代表理事組合長に会い、2艘の小型漁船を寄贈した。

 山本市長は「私たちの被災地で、何が最も必要とされているか。これをよく考えてくれた支援で、本当に嬉しい。みなさんの好意を無駄にしないよう、水産関係者と手を取り合いながら頑張っていきたい」と述べた。また大井組合長も「私たち水産関係者にとって、船は命であり、この船は秋の漁に向けて利用度も高く本当にありがたい」と喜びを隠しきれない様子だった。

 このあと、山本市長をはじめ、市職員、水産関係者らと千葉副理事長らが寄贈船が搬入された宮古埠頭へ移動、「あすなろ丸」と名付けられた真新しい2艘の船の安全と豊漁を祈念しながら、親しく懇談した。

 同学園には、東北地方から毎年多くの高校卒業者が「ものづくり」を目指して入学している。大震災で壊滅的な被害を受けた3漁協に船を贈ることになったのは、学園内で被災地の復旧・復興支援を検討していた時、千葉副理事長が偶然目にしたテレビ報道だった。重茂漁港はウニ、アワビなどが豊富に採れる岩手県有数の漁港でありながら、800隻あった漁船のほとんどが流失し、途方に暮れる漁師の姿がテレビに映し出されていた。

 「義援金を送るよりも、具体的に形の見える支援がしたい」ということで、千葉副理事長らが4月下旬現地に入り、漁協関係者と話し合った結果、「喉から手が出るほど漁船が欲しい」といわれ、小型漁船を寄贈することになった。早速、学内に『復興支援漁船寄贈プロジェクト』を立ち上げ、5月連休明けから4校で募金活動を始めた。1艘が約140万円ということで、募金目標を900万円に設定、すでに募金額は1200万円を超えているという。

 寄贈された小型漁船はいけすを搭載した5人乗り最大30馬力で、アワビやウニ、ワカメ漁に最適の漁船とされ、3漁協では「これほど嬉しい支援はほかに無い」と喜んでいる。


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