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《建築・土木・造園・測量関係のQ&A》
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8.建築を学ぶには何か適性はありますか。また、文科系、女性でも大丈夫ですか。 |
特に適性は関係ありません。日本では、建築の世界は理系と思われているようですが、欧米ではむしろ建築家は、哲学や心理学を修めた人がよい建築を設計できると考えられています。その理由は建築を使うのは人間であり、従って人間についてよく知っていないと、よい建築が創れないと考えられているからです。いわばソフト面が重要視される分野です。
一方で、構造や施工の分野では、実際に物を造るという関係で、理系の工学的な発想が求められる場合もあります。こちらはハード面が期待される分野になります。
つまり、建築は理系とか文系とか単純に分けて考えること自体あまり意味がなく、むしろそれらが総合的に備わってこそ、良い建築が造られるのです。ただし、現代の建築は要求される性能が高度で複雑になったため、一人の建築家がすべてを考えることには無理があり、各分野の専門技術者が協同して建築を造り上げていきます。これらの流れの中で、理系にしろ文系にしろ、その資質が活かされる部分があるのです。
当然、男性女性の向き不向きもありません。世界でも日本でも、優れた女性建築家も数多く活躍しています。女性の感性が生かされる場面も建築の世界ではたくさんあるのです。 |
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