全国高校生・高等専修学校生の健全な職業観と勤労観を育成する『職業教育の日制定記念/第6回「私のしごと」作文コンクール』(特定非営利活動法人仕事への架け橋主催、文部科学省、特定非営利活動法人日本語検定委員会、全国高等学校長協会、全国高等学校進路指導協議会、全国高等専修学校協会、全国専修学校各種学校総連合会、全国自動車大学校・整備専門学校協会など教育関連17団体後援、株式会社共立メンテナンス、株式会社日本ドリコム、株式会社専門学校新聞社特別共催)の表彰式が10月17日、東京・千代田区九段北のアルカディア市ヶ谷で開かれました。
表彰式には文部科学省をはじめ、後援団体関係者、入賞者や保護者、指導教員ら100人余りが出席。まずNPO法人仕事への架け橋の東條仁英理事長が「就職や経済状況が悪化し、高校生や高等専修学校生にとって夢を持ちにくい時代になりました。しかし、応募された作品は大変前向きであり、皆さんが健全な職業観を持っていることに感銘を受けました」とあいさつ。
入賞者発表、講評のあと、入賞者一人ひとりに主催者や後援団体などから賞状、盾、記念品が贈られ、来賓や大会関係者から温かい拍手が送られました。
来賓を代表して、文部科学省生涯学習政策局専修学校教育振興室の塩原誠志室長、全国高等学校長協会の青山彰会長、全国高等学校進路指導協議会の間瀬友典会長、特定非営利活動法人NPO高等専修教育支援協会の堀居英治理事長が入賞者の努力をたたえて祝辞を述べました。
文部科学省の塩原室長は「仕事は自分を見つめ高みへと導き、人と社会を繋ぎます。また仕事は競争の世界であるとともに、共生の世界でもあり、チームワークで動いているのです」と述べた上で、「ひとすじの希望、夢を通じて多くのものを見て体験し、私達と一緒に仕事をしていく仲間になっていただきたい」と入賞者にエールを送りました。
また全国高等学校長協会の青山会長は「皆さんはこの作文コンクールに応募され、仕事と向き合い、全力で仕事について考えました。この経験は皆さんの将来にとって貴重な体験になります。今後も自信をもって仕事にアプローチしてくれるよう期待しています」と祝辞を述べました。
「職業教育の日」制定を記念したこのコンクールには、全国の高等学校や高等専修学校などから4002編の作品が寄せられました。テーマは(1)私の理想とする職業人(2)好きな仕事で、夢を叶える!(3)インターンシップで学んだこと(4)働くスタイルを考える―という4つで、「仕事力」と「文章力」を競った結果、文部科学大臣賞、job大賞(NPO法人仕事への架け橋賞)、専門学校新聞社賞など入賞21編、優秀団体賞14校が選ばれました。
最高賞の文部科学大臣賞に静岡県立下田高等学校南伊豆分校3年の石井元さん、job大賞に北海道私立函館白百合学園高等学校3年の吉本早希さん、専門学校新聞社賞に東京都立富士森高等学校3年の加藤ちほさん、特定非営利活動法人日本語検定委員会賞に静岡県立磐田西高等学校3年の豊島のぞみさんの作品がそれぞれ選ばれました。また優秀団体賞は北海道小樽工業高等学校ほか13校に贈られました。
表彰式に引き続いて、上位入賞者4人による「第3回jobサミット」も開かれ、全国の高校生や高等専修学校生に“私のしごと宣言”が発信されました。
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