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表彰式カメラ・ルポ



 “若者応援メッセージ”を冠した職業教育の日制定記念『第15回全国高校生・高等専修学校生「私のしごと」作文コンクール』(特定非営利活動法人仕事への架け橋主催)の表彰式が勤労感謝の日の11月23日、東京・千代田区九段北のアルカディア市ヶ谷で開かれ、入賞者23人の努力をたたえました。

 表彰式には文部科学省総合教育政策局生涯学習推進課専修学校教育振興室の金城太一室長、全国高等学校進路指導協議会会長で東京都立豊多摩高等学校の吉田寿美校長、特定非営利活動法人NPO高等専修教育支援協会の堀居英治理事長らの来賓をはじめ、後援・協賛団体関係者、入賞者の保護者や指導教員、審査員ら約120人が出席しました。

 まず主催者を代表してNPO法人仕事への架け橋のトニータナカ理事長が「皆さんの作文には身近な人に憧れ、そのような職業に就きたい、あるいは職業人としての姿勢を見習いたいといった作品がたくさんありました」と指摘した上で、「人生100年時代、皆さんが綴られた作文のような素晴らしい人生を歩んでほしいです」と入賞者にエールを送りました。

 審査員を代表して作家の額賀澪さんが文部科学大臣賞をはじめとする上位6編の作品を1点ずつ丁寧に講評、その上で「皆さんが自分の夢や将来の目標、こうした仕事に自分が就きたいという思いを語りながら、同時に少子高齢化や環境問題といった社会が抱えている問題をしっかり見据えている作品が多かったと思います。皆さんが自分の将来とこれから生きていく社会のことを真剣に考えている表れだと感じました」と述べ、さらに「この経験を何らかの形で今後の人生に生かしてください」と入賞者を激励しました。

 このあと、文部科学大臣賞をはじめとする23人の入賞者一人ひとりに主催者や後援団体などから賞状、盾、記念品などが贈られました。また優秀な作品をたくさん寄せられた15校に優秀団体賞も贈られ、東京・私立明星高等学校の柏木宏先生が代表して優秀団体賞を受け取りました。

 次に来賓を代表して文部科学省専修学校教育振興室の金城室長、全国高等学校進路指導協議会の吉田会長、特定非営利活動法人NPO高等専修教育支援協会の堀居理事長、陸前高田市観光物産協会の金野靖彦会長(戸羽太陸前高田市長代理)が入賞者の努力をたたえて祝辞を述べました。

 続いて、文部科学大臣賞を受賞した宮城県加美農業高等学校の鹿野修さん、job大賞に輝いた群馬県立利根実業高等学校の石井裕菜さん、東京都知事賞の茨城県・私立水城高等学校の中村剛大さん、専門学校新聞社賞を受賞した愛知県立瀬戸窯業高等学校の神戸咲也加さんが入賞作品を朗読しました。

 入賞者を代表して宮城県農業高等学校の田村愛華さんがお礼の言葉を述べました。田村さんは主催者や後援・協賛団体に感謝の言葉を述べたあと、「今日の感激を忘れず、日々努力し、精進してまいります」と固い決意を語りました。

 第15回「私のしごと」作文コンクールのテーマは従来からの@「私の理想とする職業人」A「好きな仕事で夢をかなえる!」に加え、特別テーマとしてB「私の特技で、東京五輪パラリンピックボランティア」(東京都知事賞対象)C「あれから8年、私は3・11を忘れない!!」(陸前高田市長賞対象)D「私の仕事で、地方創生」の5本となり、これらのテーマに全国の高等学校や高等専修学校から3695編の作品が寄せられました。

 表彰式に続いて、上位入賞者4人による「jobサミット」が開かれ、将来の職業や仕事について活発な意見が交わされました。

 このあと、入賞者や保護者、付き添いの先生、審査員らの相互交流を図る懇親会も開かれ、入賞者の努力をたたえながら和やかに歓談しました。


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