沖縄県立具志川高等学校 1年

中 村  慎 之 介
 

特技を活用する
 
 突然ですが、私は口笛が得意です。小さな頃から母が口笛を吹いているのを聴いて、私も口笛を吹けるようになりたいと思ったのがきっかけです。

 2020年、日本の東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。そこで私はふと思ったのです。「オリンピックやパラリンピックの応援歌に口笛と何か組み合わせた曲を作れないのかな」と。口笛の音色はとても個性があり、一人ひとり出る音の高さや口から出る風量の違いがあり、とても飽きない音楽なのです。また、プロの口笛奏者もいて、色々な歌を口笛でカバーしています。

 一方、日本では夜や学校の教室などで口笛を吹くことはあまり良くないとされています。夜に吹くのが良くない理由として、「口笛は、闇夜を闊歩する悪霊、鬼、妖怪などを呼び寄せてしまう」とか、「どろぼうたちが口笛でやりとりしている」などの迷信が多くあります。また、夜に口笛を吹くことが周囲の者にとって不快なために、あまり良くないといわれております。

 その解決策として、朝に録音するか、オーケストラやオペラ歌手、ミュージシャンなどとコラボする方法があります。

 そのような工夫をしていくことにより、日本の人だけでなく、海外の人も、口笛のきれいな音色を聴くことができるのではないかと私は思いました。

 また、私は歌を歌うことも特技の一つです。勉強をする時も、部屋で曲を流し、歌いながらする程です。私は、地域の合唱団にも所属し、幼稚園児から高校3年生までのメンバーを中心に活動しています。コンサートや合唱祭などに出場したり、地域の小学校の祭りで歌ったり、保育園で歌って交流会などたくさんのことをしてきました。また、校内の合唱コンクールに独唱で出場し、惜しくも落選してしまいましたが、クラスの人たちには、「一番上手だったよ。」とか、「また歌を聴かせてね。」などと言われ、とても歌ってよかったと実感しました。あまり人前に立って、発表することが得意ではなかった私が、これを機にみんなをまとめることができました。

 ですから、オリンピック・パラリンピックの応援歌やCMなどにボランティアとして子どもを募集し、世界規模の大舞台に立ちたいと思います。それがよりよい子どもの育成につながり、若人がオリンピック・パラリンピックに興味を持ってくれると思います。

 また、特技を持っていることで、このような大舞台に立ち、世界中の人々に評価してもらいたいと思います。ダメなところがあれば、それを直せるようにしていき、良いところはどんどん伸ばしていくことが出来るようになると思います。なぜなら、人にはそれぞれの個性があり、特技を持っているからです。たとえその特技がつまらないものだと思って閉じこもっていても、誰かがその特技を求めているかもしれない。同じ特技を持っている人がいて、その人がチームなどを作ろうとしているかもしれないのです。

 4年に1度のオリンピック・パラリンピックであっても、世界中の人たちが見てくれている。1時間のうちの30秒のCMに特技を披露するだけでもたくさんの人が見てくれていることにちがいないです。このような取り組みを行うことにより、だれにでもチャンスが与えられ、そのチャンスを活かす権利が与えられると思います。そのようになると、本当に子どもたちにとってオリンピック・パラリンピックは夢の舞台になると私は思います。


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