佐賀星生学園 2年

宮 普@ 優 希
 

文字の仕事に就くには
 
 僕は今、フォントに携わる仕事に興味を持っています。具体的にいうと「新しいフォントの開発」「ポップやチラシ、商品パッケージ作り」「ホームページ制作」「ロゴマークのデザイン」「テレビ番組やネット動画の制作」などの仕事があります。

 どの国においても、文字は生活に欠かせません。だからこそ見やすい、面白い、美しい、デザイン性に優れているものなど様々なものが目的に合わせて使われていく必要性があると僕は考えています。パソコンやスマートフォンなどが普及した現在は、画像や動画の編集などが身近になり様々なフォントに触れる機会も増えました。

 1年半くらい前から少し興味を持っていましたが、1年生の美術の授業で「スケッチブックの表紙に自分でデザインしたフォントを書く」という内容のものがあり、そこでさらに興味が増して今はその業界を目指しています。

 この業界で活躍するためには、各フォントの種類や形状をしっかり把握する必要があります。明朝体やゴシック体だけでなく、ペン字体や毛筆書体、デザイン系書体なども使い分ける知識と経験が必要となります。また、フォント自体の制作会社などへの就職を目指すにはデザインセンスや書き順、漢字自体の知識、ひらがな、カタカナ、漢字、記号などの種類や形などを把握しなければなりません。字を綺麗に書けるような努力、心がけも必要です。

 モリサワ社やフォントワークス社といった有名フォント会社で制作されたフォントは、街中やテレビ、インターネット映像でも見かける機会が多く、数年をかけて丁寧にテストを重ねて制作されていきます。日本語は使用する文字がかなり多く、基本的なひらがな、カタカナ、アルファベットなどだけでなく莫大な量の漢字も1字1字バランスやイメージに沿って作っていきます。すごく根気のいる作業ですが、僕はこの長い制作期間を経て世に出たフォントの数々と関わっていく仕事に就きたいとはっきり思いました。

 文字業界で求められる資格はやはり「レタリング技能検定」です。この資格は文字の種類やデザインイメージを指定通りに正しく書くことなどが求められ、取得すると文字のデザイン、使い分け、細かい種類などにより一層詳しくなることができます。

 この検定だけでなく、ある程度のパソコンの扱いや営業、一般教養などは他の仕事同様に必要となりますので、今のうちに検定と基本的な部分を身につけることができるように頑張りたいと思います。世の中に溶け込んでいるフォントたちは、高品質な文字を作る人々とそれを適切に活用する人々によって成り立っています。僕もそのような人になれるように頑張りたいのです。


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