国際共立学園高等専修学校 2年

関 口  杏 介
 

「皿のアート」を自宅で再現
 
 新型コロナウイルスの流行で、最も打撃を受けた業界の一つが飲食業です。僕が将来飛び込む業界です。

 このコロナ禍で苦しい店、閉めてしまった店もたくさんあります。しかし、そのような店も何も対策をしなかったわけではありません。感染対策としてアルコール消毒液やアクリル板を設置するのはもちろん、席数を減らしたり、レイアウトを変えたり。普段やったことのないテイクアウトに挑戦した店もたくさんあります。それでも売り上げが伸びず、経営ができなくなってしまったのだと思うのです。

 僕の父はフランス料理店を経営しています。僕も将来はその店で働きます。父の店を続けていくにはどうしたらよいか、そしてもっとフランス料理を広める方法を考えてみました。

 そのためには、今まで考えもしなかった発想や戦略が必要です。僕はSNSを活用したフランス料理のネット販売を考えています。

 多くの食事がネット販売されています。しかしフランス料理のネット販売はあまり見かけません。おそらく店で出されるフランス料理を自宅で再現できないからだと僕は思っています。

 フランス料理は「皿の上のアート」と言われるほど、味だけではなく見た目も重視する料理です。その見た目の美しさを自宅で再現することは、なかなか難しいことです。しかし、具材やソースを別々に作り、それと一緒におしゃれな盛り付け方のカードを入れて届ければ、再現度はかなり高くなると思うのです。利便性は少し失われますが、店のような盛り付けが自分で出来れば、楽しいと感じる人も多いのではないでしょうか。

 この自宅での楽しかった経験が、実店舗へ足を運ぶきっかけになるのではと考えました。

 そのために今、自分ができることは、様々なネット販売を調べて、インスピレーションを得ることです。そのほか、お客様目線で考えて、美しさだけでなく、盛り付けやすさを考えることも必要です。

 アフターコロナは、自宅で店のようなフランス料理が食べられる時代にしていきたいと思います。


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