「職業教育の日」制定を記念する第4回全国高校生・高等専修学校生『私のしごと』作文コンクール(NPO法人仕事への架け橋主催)の表彰式に引き続いて、初の試みとなる、『第1回全国高校生・高等専修学校生jobサミット』が開催されました。これは作文コンクールの上位入賞者によるパネルディスカッションで、今回のテーマは「仕事へのメッセージ」というものでした。
NPO法人仕事への架け橋の東條仁英理事長が司会を務め、神奈川県立厚木西高等学校の小島喜與徳教諭が助言者として参加しました。
パネリストは文部科学大臣賞の石坂さん、全国高等学校長協会会長賞を受賞した大阪府立園芸高等学校の藤原佐智さん、日本語検定委員会賞に輝いた早稲田大学高等学院の原千広さん、そして全国高等専修学校協会会長賞を獲得した大竹高等専修学校の立岡孝将さんが務め、「将来の夢」や「進路上の悩みや不安」、「人はなぜ働くのか」などについて活発に意見を交換しました。
特に「なぜ人は働くのか」という核心のところでは「第一は生活のためです。その中で自分の成長が誰かの喜びにつながると考えたら、楽しくない仕事でも楽しくなると思います」(藤原さん)、「経済的自立は当然として、人の役に立つことで自分が生きている意味を実感したいです」(石坂さん)など、現実を見据えながら地道に自己実現を図ろうとするパネリストの堅実さが印象的でした。
助言者の小島教諭はパネリストのしっかりした考えをたたえる一方で、「これから挫折することもあるかも知れません。そのとき、自分の目標をより柔軟に幅広く考えられるようになれば、壁を乗り越えていけるはずです。いずれにせよ、何かを極めたという貴重な経験は、他でも絶対に生きることを信じて、何事にも前向きに取り組んで欲しいと思います」などとアドバイスしていました。
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