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東日本大震災情報
東京YMCA医療福祉専門学校

石巻のボランティア活動を報告、グループホームで交流図る

 公益財団法人東京YMCAは東日本大震災発生以降、宮城県の石巻と女川を中心に地道な支援を続けており、地域に根差した活動を展開するため平成23年11月、「YMCA石巻支援センター」を開設。グループの専門学校の学生はこの施設を利用してボランティア活動を続けている。

 東京YMCA医療福祉専門学校(八尾勝校長)の学生は今夏、この支援センターを拠点にしてグループホーム長寿の郷広渕(石巻市広渕)でボランティアを実施。8月27日、東京・国立市富士見台の同校で「石巻ワークキャンプ報告会」を開いた=写真=。

 同校ではこれまでがれき処理や仮設住宅周辺の美化と整備など被災者を支援するプログラムを春と夏に実施。8回目となる今回は 1)被災地を知る 2)被災者の話を聞いて震災当時から現在までの4年間を学ぶ 3)グループホーム利用者との交流 4)「忘れていない」という心のケア−−を目的に、6人の学生が3泊4日のプログラムに参加した。

 一行は、津波で医療機器やカルテが流される被害を受けた女川町地域医療センターや、多数の児童が犠牲となった石巻市立大川小学校を視察したほか、「長寿の郷広渕」で利用者と交流を図った。

 報告会では被災地の状況やグループホームでの活動を発表。介護やデイサービスの現場で活用されるパラシュートアクティビティや風船を使ったレクリエーションで利用者からたくさんの笑顔を引き出したことをスライドで紹介した。

 また学生は、利用者とともにちぎり絵を制作。デザインはグループホームが以前鮎川町にあり、捕鯨が盛んだったことから海を泳ぐクジラと現在の地である広渕に引き継がれて飛び立つハトをあしらった。色付きティッシュを小さく丸める動きは手や指のリハビリ効果もあったほか、配色にこだわった壁掛けの絵は記念となる作品に仕上がり、贈呈式で利用者と喜び合ったことも報告された。

 学生は「震災で家族や友人を亡くした人たちが辛さを乗り越えようとする姿に感動するとともに、気持ちの強さを感じた」「震災の経験や思いを伝えたい人がたくさんいる。みなさんも被災者の声に耳を傾けてほしい」などそれぞれが経験した思いを伝えた。


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